エビデンスライブラリ
SR/MA
顕性・潜在性甲状腺機能低下症の治療におけるレボチロキシン — システマティックレビューとメタ解析
Levothyroxine in the treatment of overt or subclinical hypothyroidism: a systematic review and meta-analysis
Chen Y, et al. — Endocr J, 2020
25試験・約1,700人のメタ解析で、顕性機能低下症は補充が有効だが潜在性では症状面の恩恵は限定的、と示した。
エビデンスの限界
潜在性段階の効果量の実数はなお限定的で、方向性を示すにとどまる。統合した試験ごとに対象集団・追跡期間・治療開始のTSH閾値が異なり、一律に効果を論じにくい。症状評価は主観的で測定法もばらつく。顕性と潜在性を混同せず、個別に判断する必要がある。
読者の方へ
結論から言うと、このメタ解析が示すのは「はっきりした機能低下症には甲状腺の薬がしっかり効くが、“軽い(潜在性)”段階では、症状の面での恩恵は限られる」という線引きです。
