エビデンスライブラリ
RCTN=640高品質注目研究
ピーナッツアレルギー高リスク乳児におけるピーナッツ摂取のランダム化試験
Randomized trial of peanut consumption in infants at risk for peanut allergy
Du Toit G, et al. — N Engl J Med, 2015
LEAP試験。高リスク乳児640名で、ピーナッツ早期摂取群のアレルギー発症率は1.9%、回避群は13.7%(86%のリスク低下)
対象集団重度の湿疹または卵アレルギーを持つ生後4-11か月の乳児サンプルサイズN=640
主要な知見
ピーナッツの早期摂取(生後4-11か月開始)により、5歳時点のピーナッツアレルギー発症が86%低下(1.9% vs 13.7%, P<0.001)
研究結果の概要

エビデンスの限界
高リスク乳児(湿疹・卵アレルギー児)のみを対象としており、一般集団への外挿には注意が必要
読者の方へ
LEAP試験は、食物アレルギー予防の常識を根本から覆したランドマーク研究です。上のグラフは、ピーナッツを早い時期から食べさせた子どもと、避けた子どもの5歳時点でのアレルギー発症率を比較しています。回避群13.7%に対し摂取群はわずか1.9%——つまり、早期摂取によりアレルギーになるリスクが86%も低下しました。この研究の対象は「重度の湿疹か卵アレルギーがある高リスク乳児」です。お子さんに湿疹がある場合、従来は「アレルギーが心配だからピーナッツは避けよう」と考えがちでしたが、実はその逆が正しかったのです。ただし、すでにピーナッツに対する強い感作(皮膚プリックテスト陽性)がある場合は、医師の管理下で慎重に進める必要があります。自己判断で大量に食べさせることは避け、かかりつけの小児科医やアレルギー専門医と相談しながら進めてください。
