エビデンスライブラリ
SR/MA高品質注目研究
5歳未満の小児における経口ビタミンD補充が直線的成長および他の健康アウトカムに与える効果
Effects of oral vitamin D supplementation on linear growth and other health outcomes among children under five years of age
Huey SL, et al. — Cochrane Database Syst Rev, 2020
ビタミンD補充は5歳未満の線形成長にほとんど差がないことを示したCochrane系統的レビュー
対象集団小児・青年
主要な知見
5歳未満の子どもにおけるビタミンD経口補充が線形成長(身長)にほとんど効果がないことをCochraneレビューで確認。ビタミンDの骨代謝への重要性は認められるが、身長増加への直接効果は限定的。
研究結果の概要

エビデンスの限界
ビタミンD欠乏の重症度別の解析が限定的。地域・人種による差異の検討が不十分。
読者の方へ
身長を伸ばすためにビタミンDサプリメントを与える保護者もいますが、Cochraneレビュー(最高レベルのエビデンス)によれば、ビタミンDの補充は5歳未満の身長にほとんど影響しないという結果です。ビタミンDは骨の健康に重要な栄養素ですが、十分に摂取していれば追加で補充しても身長が伸びるわけではありません。日光浴や魚・卵などの食事から必要量を摂取することが基本であり、身長目的のサプリメント投与は科学的根拠に乏しいと言えます。この研究は複数の研究結果を統合して分析したシステマティックレビューであり、個々の研究単体よりも信頼性の高いエビデンスとして位置づけられています。お子さんのことで心配されている保護者の方は、小児科の先生にこの情報を共有しながら、お子さんの個別の状況に応じた対応を相談されてください。最新の研究動向も踏まえて、定期的に情報をアップデートしていくことをお勧めします。
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