エビデンスライブラリ
RCT中品質
英国のIBD・鉄欠乏性貧血患者におけるデルイソマルトース第二鉄 vs カルボキシマルトース第二鉄の費用効用分析
Cost-utility analysis of ferric derisomaltose versus ferric carboxymaltose in patients with inflammatory bowel disease and iron deficiency anemia in England
Iqbal TH, Kennedy N, Dhar A, et al. — J Med Econ, 2024
PHOSPHARE-IDA RCTのデータを用いた費用効用分析。背景に、複数の頭頭比較RCTでFCMがデルイソマルトース(FDI)より投与後低リン血症が有意に多いという安全性差がある
対象集団鉄欠乏性貧血(IBD)患者(PHOSPHARE RCT基盤の経済モデル)
エビデンスの限界
本体は英国医療制度の視点に立った費用効用の経済モデルで、有効性そのものの試験ではなく、引用したRCTの低リン血症データを安全性シグナルとして用いている。対象はIBD患者で、一般女性の鉄欠乏とは背景が異なる。低リン血症の頻度や臨床的重大性は患者背景・投与回数に依存し、日本の実臨床にそのまま当てはまるとは限らない。
読者の方へ
この論文は少し毛色が違って、お金の話(費用対効果)が中心ですが、私たちにとって大事なのは、その背景にある「安全性の違い」です。
