エビデンスライブラリ
Review
自己免疫性甲状腺疾患が認知・精神の不調に及ぼす影響
The impact of autoimmune thyroid disease on cognitive and psychiatric disorders
Piekiełko-Witkowska A, et al. — Eur Thyroid J, 2025
自己免疫性甲状腺疾患が、記憶や集中といった認知の働きや抑うつと関連しうる仕組みを整理した総説。ただし因果はまだ確立していないと慎重に述べる。
エビデンスの限界
関連の多くは観察研究に基づく総説で、自己免疫性甲状腺疾患が認知障害や抑うつを「引き起こす」因果は確立していない。脳への影響の程度は個人差が大きく、機序も解明途上である。対象集団や評価法が研究間で異なり、日本人での再現も十分でないため、症状を甲状腺のみに帰属させない慎重さが要る。
読者の方へ
結論から言うと、この総説が扱うのは「甲状腺の不調と、頭のぼんやり(brain fog)や気分の落ち込みは、どうつながっているのか」という、多くの女性が実感しながらもうまく言葉にできないテーマです。
