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前立腺がん検診と死亡:ERSPC 13年追跡の結果

Screening and prostate cancer mortality: results of the European Randomised Study of Screening for Prostate Cancer (ERSPC) at 13 years of follow-up

Schröder FH, Hugosson J, Roobol MJ, et al.Lancet, 2014

ERSPCの13年追跡。PSA検診で前立腺がん死亡が21%減少する一方、過剰診断が依然として大きな課題であることを示した中間報告

対象集団ヨーロッパ7カ国の55〜69歳男性 約16万2千名、追跡13年

主要な知見

PSA検診群の前立腺がん死亡リスクは非検診群より21%低下(率比RR 0.79、95%信頼区間0.69〜0.91)。1人の前立腺がん死を防ぐために約781人を検診し27人を余分に診断する必要があり(NNI 781、NND 27)、追跡が延びるほど検診の効率(必要人数)が改善する傾向が示された。

研究結果の概要

Screening and prostate cancer mortality: results of the European Randomised Study of Screening for Prostate Cancer (ERSPC) at 13 years of follow-up の研究結果

エビデンスの限界

13年時点の中間報告で、後の16年追跡(Hugosson 2019)で必要人数は改善した。全死亡率の改善は示されておらず、過剰診断のハームが大きい点は変わらない。欧米集団のデータで日本人への外挿には注意が必要。

読者の方へ

上のグラフは、PSA検診を受けた人と受けなかった人を13年間追って、前立腺がんで亡くなるリスクを比べたものです。棒が低いほど死亡が減ったことを表します。先にご紹介した16年追跡の一つ前の報告にあたります。 研究の規模はヨーロッパ7カ国・約16万人と非常に大きく、前立腺がん検診の効果を語るうえで欠かせない一本です。同じ集団を追い続けているため、年数が延びるとどう変わるかも見えてきます。 数字で言うと、検診群は前立腺がん死亡リスクが21%低下しました(率比0.79)。信頼区間は0.69〜0.91で、すべて1.0より下にあるため「確かに減った」と判断できます。 注目したいのは、1人の死を防ぐのに必要な検診人数(781人)と過剰診断の数(27人)が、追跡を延ばすほど改善していく点です。実際この後の16年追跡では必要人数が570人まで下がりました。つまり「検診の効果はゆっくり効いてくる」性質があるのです。 あなたの場合は、検診を一度受けて終わりではなく、長い目で続けてはじめて意味が出る検査だと理解しておくと判断しやすくなります。ただし全体の寿命が延びるわけではない点は、この研究でも変わりません。 限界と次の一歩です。これは中間報告で、欧米のデータである点に注意してください。検診を続けるか迷うときは、年齢・家族歴・余命の見通しを主治医と確認し、過剰診断の覚悟も含めて相談すると、自分に合った間隔が見えてきます。

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