本文へスキップ
医学よろず相談
エビデンスライブラリ
SR/MA

母体の甲状腺機能と 妊娠高血圧・妊娠高血圧腎症の リスク — 個別参加者データのメタ解析

Association between maternal thyroid function and risk of gestational hypertension and pre-eclampsia: an individual-participant data meta-analysis

Toloza FJK, et al.Lancet Diabetes Endocrinol, 2022

4万6千人超の個別データを統合し、潜在性甲状腺機能低下症の妊婦は妊娠高血圧腎症が3.6%対2.1%(オッズ比1.53)と多いと示した大規模解析。亜臨床亢進や低T4血症、抗体単独は関連しなかった。

エビデンスの限界

複数コホートの個別データを統合した観察研究で、関連は示すが因果を証明したものではない。潜在性機能低下の定義や測定時期、対象国が研究間で異なり、日本人妊婦のみのデータではない。妊娠高血圧腎症には血圧・体格など多くの交絡があり、甲状腺の寄与だけを切り出すには限界がある。

読者の方へ

結論から言うと、この大規模な解析が示すのは「妊娠中の潜在性の機能低下は、妊娠高血圧腎症(いわゆる妊娠中毒症に近い状態)とも関わる」ということです。

この研究を解説した記事

免責事項:本サイトの情報は医療行為(診断・処方・治療)を提供するものではありません。健康上の判断は必ず医師にご相談ください。