エビデンスライブラリ
Review中品質
鉄欠乏の診断・治療と脱毛との潜在的関係
The diagnosis and treatment of iron deficiency and its potential relationship to hair loss
Trost LB, Bergfeld WF, Calogeras E — J Am Acad Dermatol, 2006
鉄欠乏と脱毛の関連は研究で結果が一致せず、脱毛患者への一律スクリーニングや非貧血鉄欠乏への鉄補充を推奨する十分な根拠はないと結論したレビュー。「フェリチンを上げれば髪が増える」を誠実に相対化する根拠
対象集団鉄欠乏と脱毛(休止期脱毛・女性型脱毛・円形脱毛等)のレビュー
エビデンスの限界
2006年のナラティブレビューで、その後の新しいエビデンスは反映されていない。組み入れられた研究はデザインや脱毛の定義が一致せず、結論が分かれるため統合的な効果量は示せない。鉄補充で脱毛が改善するかを直接検証した質の高い介入研究が乏しく、「効く・効かない」のどちらも断定できない点が最大の限界である。
読者の方へ
この論文は、巷でよく語られる「フェリチンを上げれば髪が増える」という話を、専門家が冷静に検証したレビューです。
