エビデンスライブラリ
SR/MA高品質注目研究
マンモグラフィによる乳がんスクリーニング
Screening for breast cancer with mammography
Gotzsche PC, Jorgensen KJ. — Cochrane Database Syst Rev, 2013
マンモグラフィ検診のCochraneレビュー。約30%の過剰診断リスクを指摘
対象集団乳がん検診対象女性
主要な知見
マンモグラフィ検診のCochraneレビューで、検診により乳がん死亡率は低下するが、約30%の過剰診断リスクがあることを指摘。検診の利益と害のバランスを慎重に評価する必要性を提言。
研究結果の概要

エビデンスの限界
含まれるRCTの質に差がある。過剰診断率の推定には不確実性が大きい。
読者の方へ
マンモグラフィ検診のCochraneレビューは、検診の利益と害の両方を冷静に評価した重要な研究です。利益として乳がん死亡率の低下が確認されていますが、同時に約30%の『過剰診断』があると推計されています。過剰診断とは、検診で発見されたがんの中に、生涯にわたって症状を引き起こさず命に関わらなかったであろうがんが含まれることを意味します。その結果、本来不要だったかもしれない手術や放射線治療を受けることになります。ただし、含まれたRCTの質にばらつきがあり、過剰診断率30%という推定値には相当の不確実性があります。また、近年のデジタルマンモグラフィやAI診断支援は、これらの古いRCTの時代には存在しなかった技術です。検診を受けるかどうかは個人の判断ですが、『検診には害もある』という事実を理解した上で、年齢やリスク因子を考慮して医師と相談することが大切です。
エビデンス品質:高品質
