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骨盤臓器脱と尿失禁——言い出せない悩みの科学

日本人女性の約4人に1人が経験する尿もれ。その多くは、家で続けられる骨盤底筋トレで良くなります。腹圧性・切迫性の見分け方から骨盤臓器脱の正体、受診の見極めまで、外来で言い出せない悩みを現役医師が解説します。

2026-06-0825エビデンス 15
SR/MA ×6RCT ×2Cohort ×3Cross-Sec ×2GL ×2

はじめに——「年のせい」とあきらめる前に

「くしゃみをした瞬間に、少しだけ漏れてしまう」「夕方になると、下のほうに何かが下りてくる感じがする」——外来でこうした悩みを打ち明けてくださる方は、たいてい声を少し落とし、「こんなこと聞いていいのか分からないんですけど」と前置きをされます。

でも、まずお伝えしたいことがあります。日本人女性の尿失禁(尿もれ)の有病率は約25%です。20〜64歳の女性を対象にした国内調査では、平均43.4歳で25.5%にのぼりました [1]。年齢とともに増え、40歳を過ぎると、何らかの尿もれを感じる人は半数近くにのぼるともいわれます [1]。つまり、これは「あなただけの恥ずかしい悩み」ではなく、4人に1人が静かに抱えている、ありふれた体の変化なのです。

そして、もう一つ大切なこと。尿もれや骨盤臓器脱の多くは、家で続けられる骨盤底筋トレーニングという、エビデンスのしっかりした第一選択があります。腹圧性尿失禁では、骨盤底筋トレで治癒する人が無治療の人の8倍にのぼるという質の高い研究もあります [8]。「年のせい」「治らない」「手術しかない」——その思い込みを、一つずつ科学でほどいていきましょう。

この記事では、尿もれの3つのタイプの見分け方、骨盤臓器脱の正体、家で今日からできること、そして「いつ受診すべきか/家で様子を見ていいか」の線引きを、外来の椅子に腰を下ろしてお話しする温度のままお届けします。


あなただけじゃない——尿もれの3つのタイプ

「尿もれ」とひとことで言っても、原因も対処法も違う3つのタイプがあります。自分がどれに近いかを知ることが、最初の一歩です。

  • 腹圧性尿失禁:くしゃみ・咳・笑い・重い物を持ったときなど、おなかに力が入った瞬間にもれる。骨盤底(後述)のゆるみが主な原因
  • 切迫性尿失禁:急に強い尿意がきて、トイレに間に合わずにもれる。膀胱が過敏になる「過活動膀胱」と関係が深い
  • 混合性尿失禁:上の二つが混在するタイプ。尿もれのある女性のうち、約2割を占めるとされます [1]

日本の2002年の推計では、腹圧性尿失禁が約461万人、切迫性尿失禁が約377万人と見積もられています [1]。どちらも「珍しい病気」ではありません。

尿もれ3タイプの見分け方フロー。腹圧性(くしゃみ・咳で漏れる)、切迫性(急な尿意で間に合わない)、混合性(両方)の特徴を、きっかけと症状で振り分ける分類図
まず自分のタイプを知る——「どんなときに漏れるか」で大きく3つに分かれる

骨盤臓器脱——「下りてくる感じ」の正体

もう一つ、尿もれと深く関わるのが骨盤臓器脱です。これは、膀胱・子宮・直腸といった骨盤内の臓器を下から支える「骨盤底」がゆるみ、臓器が腟のほうへ下がってくる状態を指します。

「お風呂で洗っているときに、やわらかいものが触れる」「夕方になると、椅子に座ると違和感がある」——こうした"腟の膨隆感"が典型的なサインです。世界的なデータでは、女性の約40%が生涯のどこかで骨盤臓器脱を経験すると報告されています [4]。加齢とともに増え、高齢化が進む日本でも今後さらに増えると考えられています。

骨盤底の構造の正常と骨盤臓器脱の比較図。左:膀胱・子宮・直腸をハンモック状の骨盤底筋が支える正常な状態。右:骨盤底がゆるみ、膀胱や子宮が腟のほうへ下垂した骨盤臓器脱の状態
骨盤底は臓器を支える「ハンモック」——ゆるむと臓器が下りてくる

なぜ起こるのか——骨盤底という「縁の下の力持ち」

骨盤底は、恥骨から尾骨までをハンモックのように張る筋肉と靱帯の集まりです。立っているときも、笑ったときも、重い荷物を持ったときも、内臓を下から支え、同時に尿道と肛門を締めて「もれない」を保っています。この縁の下の力持ちが弱ると、尿もれや臓器の下垂が起こります。

骨盤底がゆるむ主な要因は、次のように整理できます。

  • 出産:妊娠中の体重増加と分娩で骨盤底に大きな負担がかかります。とくに経腟分娩、器械分娩(吸引・鉗子)、大きな赤ちゃん(4kg超)、複数回の出産はリスクを高めます [5][6]
  • 加齢とホルモン:閉経後はエストロゲンが減り、組織の弾力が落ちます。加齢は出産とは独立した要因です [7]
  • 慢性的な腹圧:慢性の便秘でいきむ習慣、慢性の咳、重い物を扱う仕事、肥満は、骨盤底に持続的な圧をかけ続けます [15]

ここで一つ、誤解をほどいておきたいことがあります。「経腟分娩をしたら必ず尿もれや脱になる」わけではありません。約1,500人を出産後最長15年まで追った研究では、自然な経腟分娩のあと骨盤臓器脱を発症した人は累積で30.0%、腹圧性尿失禁は34.3%でした [6]。裏を返せば、経腟分娩をしても多くの方は脱を起こしません。一方、帝王切開は骨盤臓器脱のリスクを下げます(リスクが約3割にまで下がる=およそ7割減る)[6]。ただし手術自体のリスクもあり、「もれが心配だから帝王切開」という単純な話ではありません。

骨盤底がゆるむ仕組みのメカニズム図。出産・加齢とホルモン低下・慢性的な腹圧(便秘・咳・肥満・重い荷物)の3つの要因が骨盤底の支持力低下につながり、尿もれと骨盤臓器脱を引き起こす因果の流れ
出産・加齢・慢性の腹圧——3つの要因が重なって骨盤底はゆるむ

日本人女性の実像——「4人に1人」という数字

海外のデータだけでなく、日本人のデータでも、この悩みの広がりは確かめられています。

日本人の産後女性212人を調べた研究では、何らかの骨盤底障害の症状を持つ人が73.6%、おなかに力が入ったときの尿もれを経験した人が37.3%にのぼりました [3]。また、病院で働く日本人女性294人の調査では、何らかの骨盤底機能障害の症状が63.9%にみられ、便秘・肥満・立ち仕事が関連していました [15]。

世界の高齢女性をまとめた解析では、尿失禁の有病率は37.1%で、アジアが最も高く45.1%でした [2]。日本人女性にとっても、これは「いつか自分や家族に起こりうる、身近な体の変化」なのです。

日本人女性の尿もれ有病率を示すインフォグラフィック。20〜64歳で約25%(4人に1人)、40歳以降は約半数、産後女性の腹圧性尿もれ37.3%という主要な数字を視覚化
日本人女性の約4人に1人。40歳を過ぎると、ぐっと身近になる

家でできること——骨盤底筋トレーニングの正しいやり方

ここからが、この記事の中心です。尿もれや軽症〜中等症の骨盤臓器脱の第一選択は、薬でも手術でもなく、骨盤底筋トレーニング(PFMT: Pelvic Floor Muscle Training)です。国際的なガイドラインであるNICE(英国国立医療技術評価機構)も、日本の「女性下部尿路症状診療ガイドライン」も、まずこの保存療法(手術や薬に頼らない治療)から始めることを推奨しています [12][13]。

その効果は、思っている以上に確かです。31の試験をまとめたコクランの解析を見てみましょう。腹圧性尿失禁の人が骨盤底筋トレで「治った」と報告した割合は56%で、何もしなかった人(6%)の約8倍でした [8]。骨盤臓器脱でも、症状スコアの改善や、脱の段階そのものの改善が示されています [9]。妊娠中から始めれば、産後の尿もれの予防にもなります [11]。

正しい締め方を覚える

骨盤底筋は体の奥にあり、最初は「どこを動かせばいいか分からない」のが普通です。コツは次のとおりです。

  1. 正しい筋肉を意識する:「おしっこを途中で止めるように」「肛門と腟をそっと持ち上げるように」締めます。おなか・お尻・太ももに力が入らないよう、そこは力を抜いたままで
  2. 2種類の締め方を練習する:(速い収縮)1秒締めて1秒ゆるめるを数回/(ゆっくりの収縮)5〜10秒締め続けてから、しっかりゆるめる
  3. 回数の目安:1セット8回前後の収縮を、1日3セット [13]。最初は秒数が短くても構いません
  4. 呼吸を止めない:息を止めていきむのは逆効果。締めながらも自然に呼吸を続けます
  5. 続ける工夫:歯みがき中、信号待ち、デスクワーク中など「ながら」で生活に組み込むと続きます

効果を感じ始めるまでには、最低でも3か月かかります [13]。ここが大事なポイントで、「1週間やって変わらないから意味がない」と諦めてしまうのが、いちばんもったいないのです。

なお、「専用の機械やバイオフィードバック装置を使えばもっと効くのでは」と思われるかもしれませんが、600人を対象にした質の高い試験では、高価な筋電バイオフィードバック装置を足しても、自宅での正しいトレーニング単独と効果は変わりませんでした [10]。まずはお金をかけず、正しいやり方を身につけることが何より大切です。

骨盤底筋トレーニングの正しいやり方を示す実践ステップ図。正しい筋肉の意識の仕方、速い収縮とゆっくりの収縮の2種類、1日3セット8回の目安、ながら習慣化のコツをイラスト付きで整理
骨盤底筋トレの基本——「締めて、しっかりゆるめる」を1日3セット、まず3か月

生活で変えられること

骨盤底への負担を減らす生活の工夫も、トレーニングと同じくらい大切です。

  • 便秘を防ぐ:いきむ習慣は骨盤底に毎日圧をかけます。食物繊維と水分、規則的な排便を [15]
  • 体重を整える:肥満は尿もれと骨盤臓器脱の両方のリスク。無理のない範囲で [2][15]
  • 重い物の持ち方:息を止めて一気に持ち上げず、骨盤底を締めてから持つ
  • カフェインを控えめに:とくに切迫性(急な尿意)タイプでは、コーヒーや緑茶の摂りすぎが刺激になることがあります [13]
  • 咳が続くなら治す:慢性の咳も腹圧の原因。喫煙されている方は、禁煙が骨盤底にもプラスです

よくある3つの誤解

外来でよく耳にする思い込みを、科学の側から正しておきます。

  • 「年のせいだから仕方ない」 → 加齢は要因の一つですが、年齢に関係なく骨盤底筋トレで改善が見込めます [8]。あきらめる必要はありません
  • 「一度ゆるんだら治らない」 → 軽症〜中等症の多くは、保存療法で症状が和らぎます。骨盤臓器脱でも、まず保存療法を試す価値があります [9]
  • 「手術しかない」 → 手術はあくまで、保存療法で改善しないときの選択肢です。ガイドラインは、まず生活指導と骨盤底筋トレから始めることを勧めています [12][13]
尿もれと骨盤臓器脱についてのよくある3つの誤解と正しい知識の○×対比図。「年のせい」「治らない」「手術しかない」という誤解に対し、科学的な事実を並べて示す
「年のせい・治らない・手術しかない」——その思い込みを、一つずつほどく

受診の見極め——家で様子を見ていい範囲と、相談したほうがよいサイン

「家でできることがある」と同時に、「これは相談したほうがいい」というサインもあります。むやみに不安を煽るためではなく、必要なときに必要な医療につながるための線引きです。

まず家で骨盤底筋トレと生活の工夫を続けてよいのは、こんなとき:くしゃみや咳のときの軽い尿もれ/たまに感じる程度の違和感/日常生活に大きな支障がない場合。3か月を目安に続けてみて、手応えを確かめましょう。

早めに相談したほうがよいサイン

  • 腟から何かがはっきり出てくる、指で押し戻さないと戻らない
  • 尿が出にくい、残尿感が強い、何度も尿路感染を繰り返す
  • 血尿、急に始まった頻尿、強い痛みを伴う
  • 便がもれる、便が出しにくい
  • 骨盤底筋トレと生活改善を3か月続けても、生活の質に響くほどの症状が続く

相談先は、婦人科・泌尿器科、とくに「ウロギネ(女性泌尿器)」外来や骨盤底の専門外来が適しています。「恥ずかしくて言いにくい」と感じる方が多いですが、医療者にとっては日常的に向き合っているありふれた相談です。

尿もれ・骨盤臓器脱の受診の見極めフローチャート。軽い症状はまず骨盤底筋トレと生活改善を3か月、臓器の明らかな脱出・血尿・残尿・便失禁などのサインがあれば婦人科・泌尿器科のウロギネ外来へ、という判断の流れ
まずは3か月、家で。ただし、このサインがあれば早めに相談を

日本で受けられる治療——保存療法から手術まで

受診すると、症状とタイプに応じて治療が段階的に検討されます。日本で実際に受けられる選択肢を整理しておきます。

段階 治療 内容 日本での位置づけ
第一選択 骨盤底筋トレ(PFMT) 理学療法士・専門外来の指導 保険診療。軽症〜中等症の基本 [12][13]
保存療法 ペッサリー 腟内に器具(リング/ゲルホーン等)を入れて臓器を支える 保険診療。骨盤臓器脱で広く使われる第一選択 [4]
薬物 過活動膀胱の薬など 切迫性(急な尿意)タイプに 保険診療 [12]
手術(尿失禁) 尿道スリング(TVT/TOT) 尿道を支えるテープを入れる 腹圧性尿失禁の標準術式 [12]
手術(臓器脱) 腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)/ロボット支援(RSC)、TVMなど 下がった臓器を固定・補強する LSCは2016年4月、ロボット支援は2020年4月に保険収載 [16]

表の手術名は専門的なので、ひとことずつ補足します。尿失禁の手術である尿道スリング(TVT/TOT)は、尿道を下から支える細いテープを入れる手術です。臓器脱の手術である腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)やロボット支援(RSC)は、おなかを小さく切って内視鏡で下がった臓器を固定する方法、TVM は腟側からメッシュ(網状の補強材)で支える方法を指します。

ペッサリーは多くの臨床医が第一選択にする、体に負担の少ない方法ですが、比較試験が少なく科学的な確実性はまだ高くありません [4]。それでも実際の診療では役立つ場面が多く、手術を避けたい方・手術前のつなぎとしても使われます。

切迫性タイプ(過活動膀胱)で「治療が効かない」と感じても、いきなり体に負担のかかる検査に進む必要は必ずしもありません。1,099人を対象にした最新の試験では、難治性の過活動膀胱でも、侵襲的な尿流動態検査(膀胱に細い管を入れて圧を測る検査)を追加することが、丁寧な問診・評価のみと比べて結果を改善しないことが示されました [14]。まずは問診と保存療法から、という順番が理にかなっています。

なお、腟メッシュを使う手術(TVM)は、合併症をめぐって国際的に評価が分かれており、英国では事実上停止されています。日本では適応を慎重に絞ったうえで続けられています。どの術式が自分に合うかは、必ず主治医とよく相談して決めてください。

日本で受けられる尿もれ・骨盤臓器脱の治療の段階を示す図。骨盤底筋トレを土台に、ペッサリー・薬物、そして改善しない場合の手術(尿道スリング、腹腔鏡下仙骨腟固定術など)へと段階的に進む治療のはしご
治療は「はしご」——まず土台の保存療法から、必要に応じて段階的に

科学の現在地:わかっていること、まだわからないこと

確立された知見

  • 尿失禁は日本人女性の約4人に1人が経験する、ありふれた状態 [1]
  • 腹圧性尿失禁・軽症〜中等症の骨盤臓器脱の第一選択は骨盤底筋トレ。腹圧性では治癒が無治療の約8倍 [8][9]
  • 高価な機器を足しても、自宅での正しいトレーニング単独と効果は変わらない [10]
  • 出産様式はリスクに影響するが、経腟分娩でも多くは脱を起こさない。帝王切開も万能ではない [6][7]

未解明点・限界

  • 骨盤底筋トレの長期(数年単位)の持続効果は、追跡の短い研究が多く、まだ確立していない [8]
  • ペッサリーは実臨床で有用だが、比較試験が少なくエビデンスの確実性は低い [4]
  • 切迫性尿失禁(過活動膀胱)に対する生活指導の効果は、腹圧性ほど明確ではない

おわりに——我慢でも、焦りでもなく

外来で骨盤底の悩みを打ち明けてくださった方に、私がいつもお伝えするのは「我慢しなくていい、でも焦らなくていい」ということです。

尿もれや骨盤臓器脱は、命に関わる病気ではありません。けれど、外出をためらったり、好きだった運動をやめたり、人と会うのが億劫になったり——少しずつ、その人の世界を狭めてしまうことがあります。それは、決して小さな問題ではありません。

だからこそ、順番が大切です。まずは家で、骨盤底筋トレと生活の工夫を3か月。それでも生活に響くなら、恥ずかしがらずにウロギネ外来へ。日本には、保存療法から手術まで、保険で受けられる選択肢がきちんと用意されています。一人で抱え込まず、でも焦って手術に飛びつかず、自分のペースで一歩ずつ進んでいきましょう。


本日のまとめ

  • この悩みの本質:尿もれは日本人女性の約4人に1人が経験する、ありふれた体の変化。恥ずかしいことでも、あなただけの問題でもありません
  • 第一選択の根拠:軽症〜中等症の多くは、家で続けられる骨盤底筋トレで改善が見込めます(腹圧性では治癒が無治療の約8倍)。まず3か月
  • 判断に迷ったら:臓器がはっきり出てくる・血尿・残尿・便失禁などがあれば早めに婦人科/泌尿器科(ウロギネ外来)へ。それ以外は、まず家でできることから

Article Info
引用エビデンスSR/MA ×6RCT ×2Cohort ×3Cross-Sec ×2GL ×2

医学的レビュー日:2026-06-08

1

Epidemiological study on lower urinary tract symptoms in Japan排尿に関する疫学的研究(日本人女性の尿失禁有病率)

本間之夫, et al. · 日本排尿機能学会誌. 2003

日本人女性の尿失禁有病率は約25%、腹圧性461万人・切迫性377万人という国内の基本データ詳細

2

Prevalence and factors related to urinary incontinence in older adults women worldwide: a comprehensive systematic review and meta-analysis of observational studies世界の高齢女性における尿失禁の有病率と関連因子(システマティックレビュー・メタ解析)

Batmani S, et al. · BMC Geriatr. 2021

高齢女性の尿失禁有病率37.1%、アジアが最高45.1%と示した世界規模の解析詳細

3

Prevalence and Risk Factors of Pelvic Floor Disorders After Delivery in Japanese Women Using the Pelvic Floor Distress Inventory: A Retrospective Cohort Study日本人女性の産後骨盤底障害の有病率と危険因子(PFDI-20を用いた後ろ向きコホート研究)

Suemitsu T, et al. · Cureus. 2023

日本人産後女性の骨盤底障害症状73.6%、腹圧性尿もれ37.3%を示した国内コホート詳細

4

Pessaries (mechanical devices) for managing pelvic organ prolapse in women骨盤臓器脱に対するペッサリー(機械的装具)の効果(コクランレビュー)

Bugge C, et al. · Cochrane Database Syst Rev. 2020

女性の約40%が生涯で骨盤臓器脱を経験、ペッサリーは第一選択だが比較試験が少ないと整理したレビュー詳細

5

Prevalence and factors of urinary incontinence among postpartum: systematic review and meta-analysis産後尿失禁の有病率と関連因子(システマティックレビュー・メタ解析)

Dai S, et al. · BMC Pregnancy Childbirth. 2023

産後尿失禁の発生率26%と危険因子を示したメタ解析詳細

6

Association of Delivery Mode With Pelvic Floor Disorders After Childbirth出産様式と産後の骨盤底障害との関連(MOADコホート研究)

Blomquist JL, et al. · JAMA. 2018

出産様式別に15年の発症率を追跡、帝王切開は脱リスクを下げるが万能でないと示した前向きコホート詳細

7

Symptomatic pelvic organ prolapse in middle-aged women: a national matched cohort study on the influence of childbirth中年女性の症候性骨盤臓器脱と出産の影響(全国マッチドコホート研究)

Åkervall S, et al. · Am J Obstet Gynecol. 2020

加齢と出産の影響を分けて評価したスウェーデン全国コホート詳細

8

Pelvic floor muscle training versus no treatment, or inactive control treatments, for urinary incontinence in women女性の尿失禁に対する骨盤底筋トレーニングの効果(無治療・対照との比較、コクランレビュー)

Dumoulin C, et al. · Cochrane Database Syst Rev. 2018

骨盤底筋トレで腹圧性尿失禁の治癒が無治療の約8倍と示したエビデンスの頂点詳細

9

The efficacy of pelvic floor muscle training for pelvic organ prolapse: a systematic review and meta-analysis骨盤臓器脱に対する骨盤底筋トレーニングの有効性(システマティックレビュー・メタ解析)

Li C, et al. · Int Urogynecol J. 2016

骨盤臓器脱でも骨盤底筋トレが症状とステージを改善すると示したメタ解析詳細

10

Effectiveness of pelvic floor muscle training with and without electromyographic biofeedback for urinary incontinence in women: multicentre randomised controlled trial女性の尿失禁に対する骨盤底筋トレ ± 筋電バイオフィードバックの効果(多施設ランダム化比較試験・OPAL試験)

Hagen S, et al. · BMJ. 2020

高価な筋電バイオフィードバックを足しても自宅トレ単独と効果が変わらないと示したRCT詳細

11

Pelvic floor muscle training for preventing and treating urinary and faecal incontinence in antenatal and postnatal women妊娠中・産後の女性の尿・便失禁の予防と治療のための骨盤底筋トレーニング(コクランレビュー)

Woodley SJ, et al. · Cochrane Database Syst Rev. 2020

妊娠中からの骨盤底筋トレが産後の尿失禁予防・治療に有効と示したレビュー詳細

12

Clinical Guidelines for Female Lower Urinary Tract Symptoms (second edition)女性下部尿路症状診療ガイドライン(第2版)

Takahashi S, et al. · Int J Urol. 2021

日本の女性下部尿路症状診療の標準。保存療法を第一選択とする国内ガイドライン詳細

13

Urinary incontinence and pelvic organ prolapse in women: management (NG123)女性の尿失禁と骨盤臓器脱の管理(NICEガイドライン NG123)

National Institute for Health and Care Excellence (NICE) · NICE Guideline. 2019

監督下の骨盤底筋トレを最低3か月、第一選択として推奨する英国の国際ガイドライン詳細

14

Invasive urodynamic investigations in the management of women with refractory overactive bladder symptoms (FUTURE)難治性過活動膀胱の女性に対する侵襲的尿流動態検査の意義(FUTURE試験)

Abdel-Fattah M, et al. · Lancet. 2025

難治性過活動膀胱でも侵襲的検査の追加は結果を改善しないと示した最新RCT詳細

15

Prevalence of symptoms of pelvic floor dysfunction and related factors among Japanese female healthcare workers日本人女性医療従事者における骨盤底機能障害症状の有病率と関連因子

Sawai M, et al. · Low Urin Tract Symptoms. 2022

便秘・肥満など家で変えられる生活因子との関連を示した日本人横断研究詳細

16

Insurance coverage of pelvic organ prolapse surgery in Japan (LSC/RSC/TVM)日本における骨盤臓器脱手術の保険適用状況(腹腔鏡下仙骨腟固定術ほか)

各大学病院 骨盤底再建・ウロギネ外来 公開情報 · 大学病院公開情報. 2026

日本で受けられる手術と保険適用の時期を示す制度情報詳細

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Dr
監修医師
現役医師が最新のエビデンスに基づき、記事の医学的正確性を監修しています。 本サイトの情報は一般的な医学知識の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。
資格
家庭医療科専門医
臨床経験
10年以上
専門分野
家庭医療・長寿医療・AI×医療
エビデンスベース査読済み文献定期更新

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